夫の2回目の挑戦もまた失敗に終わった。
カールおじさんの「ウカール鉛筆キャップ」はもう使えなくなってしまったので、別のものを持たせた。娘の未使用品である。女の子の絵が書いてあって、とってもラブリーな感じだ。だが夫が持つには恥ずかしすぎる。誰にも見られませんように、と願った。
そんなテキトーなものを持たせたのが悪かったのか(だから関係ないって)二浪になってしまった夫は、ポーカーフェイスを装ってはいてもさすがにぎこちなさが隠せない。
私こそ気にしていないふりをしよう。ちっちゃなことさ、って顔をしていよう。
そう、女優になって✨
男優なんて柄じゃないんだよ、俺は
1.3回目の挑戦
予備校を変えた。受講料が少し安かったことがその理由である。つまり去年の学校よりも小規模だということだ。家計のことを考えると致し方ない。要はやる気だ!
自宅でWeb講義を受ける選択肢もあったが、学校の自習室に通うことにした。他人が勉強しているのを見てモチベーションをアップさせるためだ。
今回も人気の講師を選んだ。週2回のなま講義が翌日に配信される。
この講師は、同年代である上に合格を勝ち取ったのが8回目の受験だという。共感が持てた。
彼は合格を目指すにとどまらず、その後の実践に活かせることも教えてくれた。例えば労働基準法が設立された理由。そんなことは知らなくても、受験には影響ない。が、知っていることでいろんなことが理解しやすくなったのには驚いた。
それなのに、こんなことまで知っているんだという満足感が、復習不足につながってしまったアカン俺・・・(また復習不足かいな😢)。
2.3回目の試験
特に出来なかった感じはしなかった。だが、手ごたえがあったわけでもない。特筆するなら、選択式で自信のない科目がふたつほどあったということぐらいか。
1週間後に答え合わせをした。
まず、選択式は基準点割れが2科目ある(涙)。思った通りだ。だが救済措置が取られれば、拾ってもらえるかもしれない。結果を待とう。
択一式は思ったほど成績が伸びていない(泣)。合計点が基準に届かない。救済はあるか!?
3.またダメだった・・・
自信がなかった選択式の1科目は救済されたものの、もう1科目が足切りにあった。
択一式も合計点に3点足りなかった。「惜しい」といえるのは-1点らしい。なんだ。俺のは「惜しい」うちに入らないんだな・・・。
要するに力不足なわけだ。落ち込むなあ。けど、これくらいじゃあきらめないぞ!打たれ強いんだ、俺は!!
てか鈍感?
4.試験後の予備校
教育訓練給付金制度というものがある。「厚生労働大臣が指定する教育訓練を終了した際に、受講費用の一部が支給される」制度だ。
その申請に必要な書類をもらうため予備校に行った。
そこで目にしたのは、お茶を飲みながら談笑している講師と生徒たちの姿だった。通学クラスの人たちなのだろう。
10か月間共に勉強に励み、学習法などの情報交換もできたことだろう。相談できる相手がいるのは心強くもあったと思う。
和やかでアットホームな雰囲気が、少し羨ましかった。
(第4話へ続く)
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