61歳の夫が8回目で社労士資格試験に合格した話 第2話

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夫の初挑戦は失敗に終わった。

合格を願って、カールおじさんの「ウカール鉛筆キャップ」を持たせたのに・・・。おじさんと夫の相性が悪かったのか(そういうことじゃない)。

1回目で落ちるなんてよくあることだ。落ち込まなくていい。

でも受講料、高いなあ・・・と思ってることは夫には内緒にしておこう。

夫

前回の受験で仲間ができた。

予備校の同じコースで学び、情報交換してきた頼りになる男だ。

彼からの情報で、東京校所属の人気講師がいることを知った。

教室が受講者であふれんばかりになるらしい。

その講師が模擬講義をしに地元にやって来るという。

受講料は他の講師より高額だが、わかりやすいと評判だ。

これは参加必須だな。

講義に予約は必要ない。早めに来校して、教室の真ん中あたりに座った。

思った通り教室はすぐに満杯になった。立ち見もいる。

講義が始まると講師の人気の理由がすぐにわかった。

  • 難しいことばを使わない
  • 板書をせず、あらかじめ作成した資料を使用する
  • はきはきした話し方で内容にもメリハリがあり、飽きずに聞いていられる
  • 特徴的な髪型もおもしろい

すぐに講義に惹きつけられた。

前の講師とは全然違うじゃないか(・□・;)

よし!この講師で10ヶ月間頑張ろう!

講座料金は前回よりも高いが・・・(涙)

妻よ、許してくれ🙇

今年こそは受かるから!

その講師の講義を受けるには、生講義を収録したビデオを見るしか方法がない。持ち出しは不可だから通学の必要がある。

専用のテキストはとてもわかりやすく、ビデオも繰り返して視聴できるので聞き逃すこともない。寝てしまっても大丈夫👍(俺だけ?)

視聴室のブースは、集中できるよう3方が仕切られていて快適だ。

これなら今年はイケる!

そう思ったのだが・・・。

試験が終わった。

自信はまったくない。答え合わせをするまでもないな、こりゃ。

結果は、選択式の「労働一般」がまたしても足切りにあい、択一式もやはり合計得点が基準点に満たなかった。

1回目と同じじゃないか・・・😞

言い訳を聞いてほしい。「労働一般」は一番引っかかりやすい科目だとされている。足切りされたのはこれだけだったんだ・・・。これだけ・・・。これ・・・。(号泣)

敗因はわかっている。

講義は本当にわかりやすかったので、理解は十分にできた。満足感でいっぱいだ。

問題はこのあとである。

講義を聞いただけでできる気になってしまったがために、学んだことを定着させられなかった。

つまりは復習不足ということだ。

小学生の時に、繰り返しドリルをやらされたことを忘れちゃいけなかったんだ💦

こういう初歩的なことを実行するのは本当に難しいよ。

自分との戦いだよな。

(第3話へ続く)

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